境界トラブル⁉︎撤去を命じられた龍のしっぽ!時効取得って?
企画室の比嘉です。
大阪市の繁華街ミナミにある有名ラーメン店「金龍ラーメン道頓堀店」
龍の立体看板しっぽ部分が隣接地に、はみ出ているとして、
地主が撤去を求める訴訟を提起していましたが、23日撤去されたようですね。
訴訟前の状況
1992年頃に設置されたラーメン店看板、
龍の胴体がうねるように設置されていて、
建物側面の壁から、しっぽ部分が突き出していたそうです。
しっぽ部分が突き出した壁の下には庇があって、
その下には客席が並び、しっぽ側建物隣接部分は通路として使用。
地主の主張
地主は「建物を新築するにあたって龍のしっぽ部分と
建物庇が土地の使用を制限している」として撤去を求めていました。
ラーメン店の主張
金龍ラーメン側は「しっぽ部分が飛び出している西側部分は既に時効取得している」と主張。
一方、地主は「尻尾や庇はあくまで空中の工作物であり係争部分を排他的に
占有しているとは言えない」と主張。
判決は
一審判決で大阪地方裁判所は、
しっぽ部分や外壁のひさしの撤去を命じ、金龍ラーメン店側が敗訴
控訴審判決でも大阪高等裁判所は2024年5月29日に、
一審判決を支持し、金龍ラーメン店側の控訴を棄却しています。
弊社には毎週様々なご相談が寄せられますが、
土地境界トラブルのご相談も多いものです。
地主の皆さん、土地の管理には十分お気をつけください。
この判決の時効取得については、次回詳しくご説明しますね。
企画室広報 比嘉