有名建築物の大規模修繕
こんにちは、企画室のグロガン恵美です。
すっかり涼しくなり皆様はいかがお過ごしでしょうか。
先日、那珂川町馬頭広重美術館の大規模修繕が
報道されていました。
大規模修繕、その額なんと・・・3億円!
世界的に有名な日本人建築家、隈研吾氏によって
デザインされたこの美術館。24年前に完成しました。
同氏は国立競技場を始めとする多くの建築物を
これまでデザインし、
その多くは木を基調とした美しいデザインです。
今回報道されている那珂川町馬頭広重美術館の屋根や壁にも、
多くの木材が使用されていました。
これらは24年もの間、雨風にさらされ劣化したようです。
建築物はどの建物も、構造や使われている材料に関わらず
定期的な『メンテナンス』が必要となります。
また法律上、
建物は年月と共に経年劣化する消費物と考えられています。
実際にメンテナンスを行うことで長く使うことができても、
建物の劣化を完全に止めることはできません。
どの建物にも寿命があるのです。
耐用年数
建物の寿命とよく間違えられるのが耐用年数です。
時折、建物の寿命と耐用年数は
等しいと思われる方がいらっしゃいます。
実際は必ずしも等しいわけではありません。
下記は住居用建物の耐用年数です。
※詳しくは国税庁のHPをご確認ください※
建物の耐用年数とは税法上定められた寿命、
法定耐用年数のことです。
これは固定資産を通常の用途に沿って使用できる期間として
定められており、建物を使用することで価値が減少していきます。
上の表にあるように、
主に建物の構造によって耐用年数の数値が変わってきます。
例えば鉄筋コンクリートの場合、
耐用年数は47年。木造は22年となります。
この耐用年数を1秒でも超えた建物はすぐ利用できなくなり、
資産価値が0になってしまうのでしょうか?
皆さんもご存じの通り、耐用年数を超えても
利用されている建物は多くありますよ。
そこからも分かるように、
あくまで耐用年数は税法上の数字であり、
実際の建物の寿命とは異なります。
耐用年数を知る事で、事業計画や資金計画の参考になるかと思います。
皆さんもご興味があれば参考にしてみてください
本日も有難うございました
企画室 宅地建物取引士 設計補助
グロガン恵美